人形劇
人形劇は人形遣いの操る人形で演じる劇である。人形劇の種類は人形の構造やその使い方によって分けられるが、文楽や人形浄瑠璃の影響を受けたものが多いといわれる。劇の内容は民間に伝わる伝説や武勇伝を芝居風に仕立ててみせるものが多く、これらは農村を中心にもてはやされてきた。そのために人形劇とはいわずに人形芝居と呼ばれている。本県ではわずかに3カ所に伝わるが、発祥は近代のはじめ旧鳥海町とされる。主に農閑期に各地農村を巡業して、民家に舞台をはったり、神社境内などでも挙行されてきた。
歌舞伎
歌舞伎は、ある種の民俗芸能が社会の表面に浮かび上がり、能狂言や人形浄瑠璃、文楽の要素を吸収消化して、複雑な内容と様式をもつにいたった庶民演劇で、簡単にいえば日本の伝統芸能を集大成したものといわれる。この歌舞伎が民間に伝承されたものが民俗芸能でいう歌舞伎である。したがって、家元とか、家系などによって伝承されたものではないが、その内容は古典芸能といわれれているいわゆる歌舞伎の演目を模倣したものが多い。また、歌舞伎の名場面とされる一部分を他の芸能とともに出し物としておこなわれるとこもみられる。
森岳歌舞伎(もりたけかぶき)
猿倉人形芝居(野中吉田人形芝居)(さるくらにんぎょうしばい(のなかよしだにんぎょうしばい))
猿倉人形芝居(さるくらにんぎょうしばい)北秋田市(きたあきたし)
大森歌舞伎(おおもりかぶき)
猿倉人形芝居(さるくらにんぎょうしばい)由利本荘市(ゆりほんじょうし)