本海獅子舞番楽(上百宅講中)(ほんかいししまいばんがく(かみももやけこうちゅう))

所在地:由利本荘市鳥海町百宅
開催場所:御嶽神社・集落会館・地域内各所
開催日:1月16日/8月15・16日/11月上旬(平成23年度調査時点では休止中)
指定:国指定重要無形民俗文化財
カテゴリー:獅子舞・番楽
本海番楽とは、京都醍醐寺三宝院末の修験者であった本海坊の名に因んでいる。鳥海山麓に伝わる本海流と称される番楽のほとんどは本海坊が伝えたといわれる。寛永年間(1624~1645年)頃に旧鳥海町奥地から村々に番楽を伝授して、最後に荒沢(旧矢島町)にいたって死去したと伝えられている。宗教(修験)的な作法の入る獅子舞が舞われた後に番楽が演舞される習わしとなっている。かつては獅子舞と番楽の全部を総称して単に獅子舞と呼ばれていた。1月16日の幕開きから始まり、11月上旬には幕納めをおこなった。幕開きから幕納めの間だけにしか演じてはならないともいわれた。盆獅子は8月15日、16日におこなわれていた。舞方と囃子方から構成され、番楽言立本(いいだてぼん)には13種の演目が記載されているが、調査時点では神舞・先番楽・若子・やさぎ獅子の4演目を伝承する。この番楽を担う人びとを講中と呼ぶ。これら番楽舞は五穀成就、天下泰平、一村一郷の幸福を招来するための予祝舞(よしゅくまい)といわれている。烈しく獅子頭を振り、歯噛みの音も高く鳴らすなど、勇壮な獅子舞をはじめ、式舞、神舞、武士舞、女舞、道化舞に構成され、多彩な番楽が演じられてきた。協力元:本海獅子舞番楽上百宅講中映像提供元:由利本荘市教育委員会

獅子舞・番楽について