釜ヶ台番楽(かまがだいばんがく)

所在地:にかほ市釜ヶ台
開催場所:公民館・地域内各所
開催日:8月14・20日
指定:県指定無形民俗文化財
カテゴリー:獅子舞・番楽
釜ヶ台番楽は、通称番楽と呼ばれているが、本海流の獅子舞番楽のひとつである。本海流は番楽とは天正(1573~1592年)から寛永(1624~1645年)にかけて、京都醍醐寺三宝院を本拠とする当山の修験に属した、といわれる本海行人によって、鳥海山麓の各地に伝承されたものである。本来は番楽といわずに獅子舞と称したのであって、獅子舞を中心として多数のいわゆる番楽舞を総称している。この地の番楽は5拍子とされて、舞が入念であることから、本海行人の比較的若いころに伝授したのだろうといわれる。番楽の始まりは獅子舞で、神舞と獅子舞からなる。その他に拝舞・鳥舞・若子舞・さかさま番楽など、式舞、武士舞、女舞、狂言など多彩な演目がある。舞は民家の座敷でおこなわれたもので、楽屋と舞台を張り幕(番楽幕)で仕切り、舞い手は幕の陰から前にくぐって出てくる。獅子舞はお盆の期間に新盆の家、二十日盆の当番宿で舞われ、9月には道元講のためとしてもおこなわれている。獅子が移動するときには小路渡りという囃子があり、演目と幕合いの楽は始終途切れないことになっている。協力元:釜ヶ台番楽保存会映像提供元:にかほ市教育委員会文化財保護課

獅子舞・番楽について