猿倉人形芝居(さるくらにんぎょうしばい)石脇(いしわき)

所在地:由利本荘市石脇
開催場所:随所
開催日:随時
指定:県指定無形民俗文化財
カテゴリー:人形劇・歌舞伎
猿倉人形芝居というが、百宅(旧鳥海町)で発祥した百宅人形芝居が元になっている。百宅出身の池田与八(いけだよはち)が始めた人形劇で、はじめに東京で群馬の人形師吉田某から人形芝居を習い、文楽を基本に創意工夫をして作り上げたといわれる。調査時点では由利本荘市の木内保雄が、孫弟子にあたり演じていた。人形の操り方は、指で頭の根元を挟むハサミ式で、一人で両手に二体の人形を取っての陰遣い、人形の裾から手を入れる裾突っ込み式、早替わりなどを見せる手妻操法、の方式をとる。片手の人形を素速く他の片手に投げかける早業や、頭を素速く順次に変えて顔の変化を見せる軽妙な手さばきは圧巻である。演目には三番叟・鬼神のお松・山中団十郎・弥彦利生記・岩見重太郎のひひ退治・鑑鉄和尚傘踊りなど式舞から武勇伝、縁起物など多彩に演じられる。この人形芝居では舞台裏に囃子方がつき太鼓、三味線、などでお囃子も入る。かつては農閑期に主として農村を盛んに巡業して廻ったもので、民家を借りて簡単に舞台をかけて挙行した。協力元:木内勇吉一座映像提供元:由利本荘市教育委員会

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