所在地:雄勝郡羽後町西馬音内
開催場所:西馬音内本町通り
開催日:8月16~18日
指定:国指定重要無形民俗文化財
カテゴリー:盆踊り
もっとも古く残る伝承によると正応年間(1288~1292年)、修行僧源親が蔵王権現(現在の御嶽神社)を勧請し境内で豊年祈願として踊らせたものという。それ以後の伝承は、文禄2年(1593年)西馬音内城で矢嶋城主大井五郎満安(おおいごろうみつまさ)が自刃したのを悼み、遺臣・侍女たちが盆に城下で踊ったのが始まりとする説と、慶長6年(1601年)最上勢の進攻により西馬音内城は自焼落城し、城下の堀廻(羽後町)および前郷(羽後町)に土着帰農した遺臣も少なくなく、在りし日を偲んで毎年盆踊りをしたとする説である。踊りは音頭とガンケという甚句で構成されていて、囃子は横笛、鼓、三味線、太鼓、摺り鉦によるもので、近世以降の楽器も入っていて、さらに唄には地口があるので軽妙さが漂う。ガンケは緩い調子の唄が続き哀調味を出したもので、盆踊りらしいものがみられる。最大の特徴は服装にみられるように、女性は彦三(ひこさ)頭巾という黒覆面のようなものを被るほか、お高祖(おこそ)頭巾、鳥追い笠を深めに被り、ほとんど顔を見せることはない。着物は端縫い(はぬい)というさまざまの端布を継ぎ足したものや、浴衣に白足袋、草履である。男性は浴衣に角帯を締めて瓢箪(ひょうたん)を下げる。彦三頭巾で踊ることから、これを亡者踊りとか願化踊りといっている。協力元:西馬音内盆踊り実行委員会・西馬音内盆踊り保存会
盆踊りについて