深間内神楽(ふかまうちかぐら)

所在地:横手市平鹿町上吉田字深間内
開催場所:伊多子神社・地域内各所
開催日:8月23日(伊多子神社祭典)
指定:市指定無形民俗文化財
カテゴリー:大神楽
8月23日の夜である庚申祭礼として氏神伊多子神社(いたこじんじゃ)の境内で繰り広げられる伊勢流太神楽である。この神楽の起源は、関ヶ原の合戦に敗れた豊臣方の落人が流浪の旅を重ねて当地に来たときに伝授されたといわれてきた。夫婦連れであった落人は、その時おこなわれていた庚申念仏講で大変なもてなしを受け、勧められるままにこの地に住まい、恩義を村人に返すにあたって生国の肥後の神楽を伝授したというものである。この神楽は夕刻に宿で支度をした後、獅子頭が安置された神楽屋台につけられる太鼓と囃子手、舞手などが集落を巡行して、最後に神社境内にいたる。巡行の際は所々において早鳥舞を演舞しながら、神社前では獅子舞・おかめ舞・賴光舞が演じられる。このうち獅子舞には、場はらい、天の岩戸、矢車の舞、剣の舞、狂い獅子があり、ひこすりという獅子あやしが竹ササラを摺りながら獅子に絡んで舞う場面がみられる。おかめ舞は内記とおかめの狂言劇風に仕立てた台詞で多く構成されている。早鳥舞は子どもによる舞で、鳥追いを現した豊作祈願が込められている舞でもある。賴光舞は、間の狂言とされる賴光と酒呑童子の争い場面を劇化したとされるが、番楽舞の要素もみられるものである。囃子には太鼓、笛、鉦がある。協力元:深間内神楽保存会

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