種番楽(たねばんがく)

所在地:能代市二ツ井町種
開催場所:熊野神社・地域内各所
開催日:5月3日
指定:市指定無形民俗文化財
カテゴリー:獅子舞・番楽
かつて熊野神社祭礼にあたって種番楽が奉納されていた。中世この地の領主の娘が重病にかかった際に、この神社に祈願をして番楽を奉納したところ治癒された。それ以降、毎年村内の安全と豊穣を祈って番楽を演じるものとなったといわれる。少し以前では祭礼の夜宮にあたる日に、通り音頭で集落内を巡行して、祭礼当日は神社拝殿での権現獅子舞の後、集落内を巡行するものであった。そして盆の14日には集落の会館において番楽が演じられた。番楽の演目は、露払い・三番叟・翁舞・松迎・えびす舞・山の神舞・千才舞・信夫太郎・潮汲舞・女舞・鳥舞・二人曽我・高立・狐上り・荒舞・鈴木舞・紅葉上り・熊谷・敦盛・忍田の森・志賀段七・鬼人の小町・寺狂言・釣狂言・遊狂言など多彩であった。この間には芝居も入れられていた。調査時点では祭礼で獅子舞を演じるのみで、その後、集落内を獅子の巡行門付けをして廻るものとなっている。協力元:種郷土芸能保存会

獅子舞・番楽について