伊勢居地番楽(いせいじばんがく)

所在地:にかほ市伊勢居地
開催場所:延命地蔵尊
開催日:7月23日/8月26日
指定:県指定無形民俗文化財
カテゴリー:獅子舞・番楽
この番楽は本海流番楽の系譜とされていて、鳥海山麓に伝わる本海坊が伝えていたという番楽と軌を一にするといわれている。宗教(修験)的な作法の入る獅子舞が舞われた後に番楽が演舞される習わしとなっている。かつては獅子舞と番楽の全部を総称して単に獅子舞と呼んでいた。伊勢居地番楽は地域内にある地蔵堂(じぞうどう)の拝殿で演じられるが、番楽宿から地蔵堂までの間、小路渡りという囃子を奏でて、拝殿内に入ると神舞の拍子となる。殿内を番楽幕で仕切り、裏側が楽屋となり、表を舞台にして幕をたくし上げて出入りして演じる。舞い手と囃し手から構成され、囃し手は太鼓、笛、手平鉦、神歌掛けからなり、拍子は3拍子、5拍子のものがみられる。演目には神舞・吉奈戸・番楽・翁・番楽太郎・三人立ち・熊谷次郎・三人餅搗き・ゆうらしゅやら・地神舞・うれしき舞・蕨折り・やさぎ獅子・空臼舞などがある。これら番楽舞は五穀成就、天下泰平、一村一郷の幸福を招来すための予祝舞(よしゅくまい)といわれている。烈しく獅子頭を振ったり、歯噛みの音も高く鳴らすなど、勇壮な獅子舞をはじめ、式舞、神舞、武士舞、女舞、道化舞に構成され、多彩な番楽が演じられてきた。協力元:伊勢居地番楽保存会映像提供元:にかほ市教育委員会文化財保護課

獅子舞・番楽について