冬師番楽(とうしばんがく)

所在地:にかほ市冬師
開催場所:冬師自治会館・三浦家・地域内各所
開催日:8月13・14・19日
指定:県指定無形民俗文化財
カテゴリー:獅子舞・番楽
本海流獅子舞番楽のひとつとされる。鳥海山を中心として各地に伝えられる山伏系神楽とされるが、その始まりは本海坊(本海行人)という修験者によるといわれている。獅子舞を中心として番楽舞が多く伝承されている。獅子舞は神舞と獅子に分けられ、三番叟、番楽太郎、三人立、鳥舞、さかさま番楽、一人餅搗き、二人餅搗き、山の神、やさぎ獅子、空臼舞などの番楽舞(式舞・武士舞・女舞・狂言)が残されている。番楽舞のなかに博奕舞という狂言舞もみられ、近世の風俗などもとりいれられるが、総じて古風な舞が多いのが特徴である。、拍子は3拍子を基本とするが演目ごとに少しずつ違った拍子がつき、神歌も数々みられる。演舞の実際では、楽屋と舞台を仕切る番楽幕から舞い手は転がり込むような仕草での出入りがみられる。お盆には獅子舞番楽がほぼ全演目おこなわれるが、盆の19日は龍馬山神社(りゅうばさんじんじゃ)の祭礼に奉納のために別当三浦家の座敷で披露されている。また、獅子廻しもあり、お盆の始めに仏迎えとしての新盆の家や集落内の家々で獅子舞が舞われている。獅子廻しでは、一般の囃子とは異なる小路渡りという道中囃子も奏でられている。協力元:冬師番楽保存会映像提供元:にかほ市教育委員会文化財保護課

獅子舞・番楽について