石脇神楽(いしわきかぐら)

所在地:由利本荘市石脇
開催場所:新山神社・地域内各所
開催日:5月2・3日
指定:市指定無形民俗文化財
カテゴリー:大神楽
石脇神楽は伊勢大神楽とされるもので、三軒町(旧本荘市)にある神明社と関わりの深いものであった。最初に神楽(獅子頭)がどこかの北前船に乗せられて石脇港に陸揚げされ、三軒町の神明社に安置されたが、管理の関係である家の土蔵に遷されたものとされる。神楽の四方固めの歌に「天照皇大神」の神名を思わせる詞があげられているように、伊勢信仰とともに伝承されたものとみられる。神楽の構成は舞手と楽手からなり、舞手は獅子頭をひとりが被り、その後ろで幕つかみがいて、それにササラ振りがともなう。ササラ振りには控えのひとも伴っている。楽手は囃子方といって太鼓が二人、笛が一人となっている。舞は5番からなり、通り・鈴慕・四方固め・剣の舞・早獅子があり、この中で四方固めは四方の悪霊を舞いながら御幣で祓い清めるほか、鈴を採って鳴らす作法もみられる。この舞は四方固めによって託宣をもたらし、さらに早獅子で鎮魂に至る要素が舞に表されているのが特色といえる。協力元:石脇神楽保存会

大神楽について