唐松神社蛇頭神楽(からまつじんじゃじゃとうかぐら)

所在地:大仙市協和境字下台
開催場所:唐松神社・地域内各所
開催日:5月3日(唐松神社祭典)/旧暦9月下旬
指定:市指定無形民俗文化財
カテゴリー:獅子神楽
蛇頭神楽は二人立ち一頭獅子舞である。獅子頭を蛇頭と呼ぶもので、寄り合い神職による獅子舞をいう。『韓服宮物部氏記録』によれば、後三年の役の時、八幡太郎義家が唐松宮に祈願して勝利を得たことから、寛治元年(1087年)から仙北地方(県南三郡)を霞として蛇頭神楽の巡回をさせたといわれる。この神楽は神社祭礼に奉納されるほか、村々を巡行して、家の普請をしたところや、初孫の誕生、厄年を迎えた家々などで、神棚の前で演じられる祈祷舞でもある。神楽の舞は大きく3部に分かれていて、最初は寿舞といい獅子頭を安置した前で鈴と扇を手にして舞う。次にいわゆる獅子舞で、蛇這い、幕返り、あウン、いウン、上り竜、下り竜、細首、餌、歯合せ、睨などの作法がある。最後に山の神舞とした一人舞で、御幣や一升枡、扇、刀、などを交互に採って舞う練り舞、三ツ踏、鬼踏、桝舞、扇の舞、鞘の舞、刀と鞘の舞、一本刀の舞、刀と幣帛の舞、幣帛三から拍子、幣帛打納め舞、撤饌の舞の作法がある。楽人は笛、太鼓、擦り金、それに法螺貝を用いることもある。巡行はこれらに幟を立てて、荷負い人をつけて最低でも六人によっておこなわれてきたものである。なお、獅子頭は室町末期のものとされる秋田県指定有形文化財のもののほか、延宝8年(1680年)、享保11年(1726年)のものが保存されている。協力元:唐松神社蛇頭神楽保存会

獅子神楽について