金沢ささら舞(かねざわささらまい)

所在地:横手市金沢中野
開催場所:金澤八幡宮・地域内各所
開催日:9月15日
指定:市指定無形民俗文化財
カテゴリー:ささら・駒踊り
この地域のささらは氏神社の祭礼でおこなわれるものである。祭礼の日に地域の集会所に集まり支度をして、毎年同じ地域内の8カ所で演舞し、最後に神社に奉納する。江戸時代の初めに、佐竹氏が常州から国替えによったときに金沢に伝えられたという。そのため大元は茂木(現栃木県)でおこなわれていた茂木ささらである。茂木ささらは、源義家が後三年の役に出陣の途中、茂木の河井にさしかかったときに都から連れてきた愛人をその地に留めて、再び出陣のときにささら舞を演じて別れをしたと伝えられているものであった。佐竹氏が常陸にいた頃、小田原の北条氏の侵入に備えたとき配備の兵士がこの茂木ささらを覚え、大いに士気を高めたとされ、それが伝わったため勇壮な動作が多いのだともいう。ささらというように一人立ち一頭獅子で黒獅子、青獅子、赤獅子の三匹で舞う。昭和43年頃までは獅子舞が3演目あり狂言もあったが、現在では獅子舞の1演目だけしか残されていない。このささらには武士、農民、花笠、げほなどで行列を組み移動するが、舞にはほとんど関係することはない。ただ、げほという大きな顔の作り物を被ったものがササラを摺りながらゆっくりと獅子舞の周りを回るだけとなっている。囃子は太鼓、笛のみである。協力元:金沢ささら舞保存会

ささら・駒踊りについて