八幡神楽(やわたかぐら)

所在地:湯沢市八幡
開催場所:八幡神社・地域内各所
開催日:9月第2土(宵の宮)・日曜日(本祭)
カテゴリー:大神楽
八幡集落に祀られる八幡神社は、故事に詳しい古老の伝えるところによれば、田子川のほとり、八幡字白子という所に鎮座していた御社で、田村将軍利成が征夷大将軍として征討に来村の折、常々信仰していた八幡大菩薩の霊験あらたかな夢をみた。即ち金色の鷹が空中を飛び廻り、この地の森の樹に止まったという。田村利成は大変不思議に思い、この地に社堂を建立し延暦10年(791年)に長白子から神霊を遷して祭祀せられたという。神楽はこの神社の例祭である9月14・15日に奉納されたものだが、今では9月第2土・日曜日におこなわれる。言い伝えによると、佐竹氏(秋田藩)に上覧をする神楽として、伊勢から伝えられたものという。演目には、放生渡り・幕払・おかめ・戈取舞・万戈などがあった。調査時点では放生渡り・幕払のみとなった。幕払は門付けの獅子舞となっている。この神楽は二人立ち一頭獅子舞で、いわゆる伊勢流神楽とみられ、近くには伊勢堂という地名が残されているように、伊勢信仰があったとみられる。囃子には太鼓、笛、鉦がつけられ、神楽屋台で移動していたが調査時点では車の荷台に屋台を設置して移動しながら囃している。協力元:八幡神楽保存会

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