小山田ささら(こやまだささら)

所在地:仙北市西木町小山田
開催場所:八津観音堂・安楽寺・地域内各所
開催日:8月13(笠揃え)・14・17(戸沢氏祭)・20日(笠納め)
指定:市指定無形民俗文化財
カテゴリー:ささら・駒踊り
上檜木内(旧西木村)に居住した戸沢兼盛(とざわかねもり)が獅子踊を伝えたとされ、この時代は毎年、小山田の観音堂祭礼にあたり、武運長久を祈るために家臣がささらを演じて奉納することが恒例になっていたものという。その後、戸沢氏が角館城に移る慶長6年(1601年)に、小山田の赤倉善助がこのささらの奥義を授けて奨励したという。以来、八津村の人びとにより毎年旧暦7月16日に観音堂に奉納したのち、安楽寺で菩提を弔い、ついで小山田の村中の無事平穏、悪疫退散、五穀豊穣を祈るため各戸毎にささらを演じるのだとしている。このささら踊りはいわゆる三匹獅子舞で、獅子舞を演じることをささらを摺るといい、芸能に携わる連中をささら振りと呼んできた。ささらは行列をして各地を移動するが、その行列仕立ては、ぼんぼり・棒・唐団扇・長刀・雄獅子・中獅子(雄獅子)・雌獅子・からす・囃子手の順になっている。かつては、演目の始めは棒使いで、嘉永年間(1848~1854年)に赤倉周助が伝授を受けたとする荒木流棒術とされ、屋島・天狗払・四ッ柄・引き違い・八人詰・荒木流、などがみられた。ささらの演目にはかんだち・をかざき・寝ざさら・寝ざさら節変わり・かんだち節変わりがある。からすは獅子踊りが始まると飛び出して踊りに絡んで舞うものである。楽器には笛、手摺金、大太鼓、ササラがあり、このうちササラは編木(びんざさら)だが、ここでは囃子手が他の囃子に合わせて摺り鳴らすものである。このささら踊りの時に八津観音堂境内での奉納演舞が終わると、拝殿にあがり獅子頭を神前に安置して、その周りを取り囲むようにしてささら振りの人びとが座り、「座敷唄」というものをささら振り一同で歌うことになっている。その後は直会となる。協力元:小山田ささら保存会

ささら・駒踊りについて