所在地:大仙市堀見内
開催場所:向川寺・堀尾神社
開催日:8月7(魂入れ)・13・19日(宵宮祭)/9月7日(魂抜き)
指定:市指定無形民俗文化財
カテゴリー:ささら・駒踊り
いわゆるささら舞とは一人立ち一頭獅子舞による三匹獅子といわれるもので、一人がひとつの獅子頭を頭に被るようにしてつけて、腰に小太鼓を結わえて、その太鼓をバチで叩きながら、頭を振ったり、跳躍しながら舞う獅子舞のひとつである。毎年ささらの初めは魂入れと称して盆月の7日におこなうことになっている。13日から盆供養ということで、向川寺(こうせんじ)で披露して、初盆を迎える家々の庭先で舞って回った。19日には堀尾神社の宵宮祭に奉納することとなっている。9月7日が魂抜きといって、この日をもってその年の獅子舞を終えるものである。このささらの起源は江戸時代以前ともいうが、当地の修験衆徒であった藤元法印が寛文年間(1661~1672年)に伝えたともいわれ、いずれも定かなものはみられない。このささらではナデワタリといって、移動するときに行列をつくり、踊り場まで囃しながら回るものがある。かつての行列は、松明・旗持ち・ボンボリ・薙刀・唐団扇・鎌・棒・シコスリ・神様(巻物捧持)・獅子・太鼓・謡い上げ・笛吹きの順となっていた。ナデワタリで踊り場に着くと先ず福禄寿の作り物を被った唐団扇役が大声で「オーヘイ」と唱えながら団扇で地面を扇ぐ。次に棒術が披露される。その後に獅子舞演舞があって、かつて12番あったが、調査時点ではチラシ・カンダチ・シャギリの3番のみになった。この獅子舞にはシコスリという、ささらを摺りながら三匹の獅子に絡んで終始滑稽な所作で跳ね回るものがある。また、ナデワタリの際に神様と称して巻物が捧持されるが、ささらのことが書かれているものとして大事にされてきた。協力元:堀見内ささら保存会
ささら・駒踊りについて