鍋倉囃子(なべくらばやし)

所在地:横手市平鹿町下鍋倉
開催場所:鹿嶋神社・地域内各所
開催日:7月第3日曜日(鹿嶋送り祭日)
指定:市指定無形民俗文化財
カテゴリー:太鼓風流・祭り囃子
かつて7月19日におこなわれてきた鹿嶋送りの際に付けられる祭り囃子の一種が鍋倉囃子といわれるものである。祭り囃子のひとつといわれることから、浅舞八幡神社の祭礼による山車にも付けて囃すことがあるとされる。鹿嶋送りの行事は舟屋台に、大きなわらの鹿嶋人形を乗せて集落内を巡行するものだが、この際に舟屋台の艫部に太鼓が据えられ、舟の移動とともに太鼓を打ちながら進む。囃子の構成はこの太鼓と、笛、手平鉦、擦り鉦であるが、太鼓以外は皆歩きながら演奏するものである。鹿嶋神社から出て、下鍋倉地域をすべて廻り再び神社にもどる道中に囃されている。この民俗行事は五穀豊穣、村内の無病息災を祈るとされるもので、各家々では小さな鹿嶋人形を鹿嶋舟に奉納する。終了すると鹿嶋人形や飾りは近くの川端で焼く。行事の最初に囃す曲は寄せ囃子というもので、寄せ囃子はいずれの祭礼でも必ず最初に演じられるという。演目には、二本竹・拳囃子・サイサイばやし・きつねけん・そそり・秋田甚句・おいとこ・おばこ・ぎおん・道中囃子という多彩な曲目が演じられる。このうち、そそりは盆踊りにも使われる曲だが、そそりには地口(文句)という風刺の効いた唄がつく。協力元:鍋倉囃子保存会/城戸・都町内会

太鼓風流・祭り囃子について