所在地：秋田市川尻上野町
開催場所：珍宝神社・肝煎町会館・地域内各所
開催日：6月第3日曜日
指定：市指定無形民俗文化財
カテゴリー：太鼓風流・祭り囃子
川尻（旧秋田市）の5地域でおこなわれていた田植え後の民俗祭礼である鹿嶋祭につけられた祭り囃子を鹿嶋囃子といってきた。鹿嶋祭は鹿嶋舟という舟屋台に御室と、艫乗りの大人形を乗せ、それに一尺（30.3cm）くらいの鹿嶋人形を奉納してこれを巡行させる。舟屋台に先立って鬼という悪魔祓い役の者が家々を廻りお祓いをする。舟屋台の後ろに付いたのがこの鹿嶋囃子である。舟屋台の艫部に大太鼓を据えて、打ち手は屋台の進み具合に合わせて付き添いながら太鼓を打つ。それに笛も奏でられるが、この囃子は竿灯囃子の原形にあたると思われる。かつては巡行の後、川に舟ごと流していたが、調査時点では解体して人形の一部だけ流している地区もあった。演目は1曲しかないためにそれを鹿嶋囃子と呼んできた。協力元：川尻肝煎町南部町内会・川尻肝煎町北部町内会／川尻毘沙門町町内会

太鼓風流・祭り囃子について