所在地:由利本荘市鳥海町栗沢
開催場所:観音堂・地域内各所
開催日:1月中/4月17日/8月14~16日/12月中
指定:国指定重要無形民俗文化財
カテゴリー:獅子舞・番楽
本海番楽とは、京都醍醐寺三宝院末の修験者であった本海坊の名に因んでいる。鳥海山麓に伝わる本海流と称される番楽のほとんどは本海坊が伝えたといわれる。寛永年間(1624~1645年)頃に旧鳥海町奥地から村々に番楽を伝授して、最後に荒沢(旧矢島町)にいたって死去したと伝えられている。宗教(修験)的な作法の入る獅子舞が舞われた後に番楽が演舞される習わしとなっている。かつては獅子舞と番楽の全部を総称して単に獅子舞と呼ばれていた。1月の幕開きから始まり、12月には幕納めをおこなう。幕開きから幕納めの間だけにしか演じてはならないともいわれた。盆獅子は8月14日から16日にかけておこなわれている。舞方と囃子方から構成され、番楽言立本(いいだてぼん)には30種の演目が記載されているが、調査時点では神舞・先番楽・地堅め・翁・三番叟・小弓之舞・伊加・三人立ち・もちつき・御堂入の10演目を伝承し、ほかに那須之与一・可笑・地神舞の復活も試みていた。この番楽を担う人びとを講中と呼ぶ。これら番楽舞は五穀成就、天下泰平、一村一郷の幸福を招来するための予祝舞(よしゅくまい)といわれている。烈しく獅子頭を振り、歯噛みの音も高く鳴らすなど、勇壮な獅子舞をはじめ、式舞、神舞、武士舞、女舞、道化舞に構成され、多彩な番楽が演じられてきた。協力元:本海獅子舞番楽二階講中
獅子舞・番楽について