白岩ささら(しらいわささら)

所在地:仙北市角館町白岩
開催場所:雲巌寺・神明社・地域内各所
開催日:8月7日(笠揃え)・13日~16日・20日(笠納め)
指定:県指定無形民俗文化財
カテゴリー:ささら・駒踊り
ささらは一人立ち一頭獅子によるいわゆる三匹獅子とされるものである。この獅子舞は獅子頭を頭につけて、腰に小太鼓を抱えて、それを叩きながら頭を激しく振ったり、跳躍を繰り返して踊るものである。この地方のささら獅子頭は、角が太くて大きいのが特徴でもあり、笠揃えというその年の獅子踊りの始まりの日とか、笠納めという獅子踊りの終わり日にはこの角や鼻先の剣というものを抜き差しすることによって獅子を休ませたり起こしたりするものであったという。伝承によれば、慶長7年(1602年)に佐竹氏が国替えによって秋田に遷るときの行列で、先頭に立って悪疫退散のためとして木製の楽器(ササラ)を振りながら歩いたことに由来するという。それが家中の士から伝授されたもので、さらにこの地の農村でおこなわれていた獅子踊りが加えられて演じたのがささらだとされる。ささら連中の間には由来書(巻物)が保存されていて、その昔悪病が流行ったために祈祷をしたが効き目がなく、そこで志那の僧が鬼神の形を作り太鼓を打ち鳴らし笛を吹き、大勢が行列を整えて災厄を祓ったことに始まる、と記されている。ささら踊り演目には、恋慕・雷・距・作りなどがある。踊りにはまたザッザカというツキザサラ役がヒョットコ面を被り道化ながら獅子をまねて踊る。手には編々木(ササラ)を持ち鳴らして動き回るものである。芸能の名称はこの編々木から由来しているらしい。協力元:白岩部落若者会

ささら・駒踊りについて