福田獅子舞(北秋田市)(ふくだししまい(きたあきたし))

所在地:北秋田市福田
開催場所:福田稲荷神社・福田獅子舞伝承館
開催日:8月14日
指定:市指定無形民俗文化財
カテゴリー:大神楽
この獅子舞は伊勢流大神楽系とみられるもので、二人立ち一頭獅子舞である。文化2年(1805年)の頃、北前船によって上方方面から米代川にもたらされた神楽を能代町(旧能代市)で修行伝授してこの地に伝えたものといわれる。神楽はもともとこの地の鎮守社稲荷神社祭礼の時に舞っていたものだが、今は盆の14日となった。朝に神社から獅子下ろしをして、伝承館に安置させる。この時、獅子頭には煮干しを口の両脇に咥えさせる。獅子舞をするときはまず最初に神社に上がり、神酒を供えて拝礼の後に獅子を再び下ろして同じように伝承館に安置して演舞を開始する。演舞では、触れ舞・地の舞・祓いの舞・おかめ舞・たつまきの舞がある。特色的なものは、触れ舞で、獅子の体内から生まれ出るようにしてささら役が出てくるのである。ささら役は頬被りして鼻の下でとめるなど滑稽な姿をして、すりささらという棒と竹を擦り合わせて鳴らし、獅子の先々を動き回るものである。獅子が悪魔退治のために猛然と暴れ回る姿を現すという祓いの舞、悪魔を退散させた獅子が天に昇るという所作とされるたつまきの舞は激しい動作が特徴となっている。囃子は太鼓に笛である。協力元:福田獅子舞保存会

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