生保内田植え踊り(おぼないたうえおどり)

所在地:仙北市田沢湖生保内字石神
開催場所:掛樋神社・石神会館
開催日:8月14日/11月9日前後の土曜日
指定:市指定無形民俗文化財
カテゴリー:田楽・田遊び
月遅れのお盆(8月)におこなわれる掛樋神社の祭礼に奉納される田植え踊りは、元来は田植えに際しておこなわれたものと思われる田楽の一種であろう。伝承によれば奥州平泉に住した藤原氏や天慶の乱による平将門一族中で落ち延びた人びとがこの田沢地方に土着したことによって、農耕生活にあった人びとに伝承されてきた踊りといわれている。石神集落に伝えられたのは天保元年(1830年)頃とされ、当時田子ノ木(旧田沢湖町)に住んでいた与七郎という者が、忠蔵に伝えたことから、この忠蔵が石神に婿入りしたことによって、この地に伝承されたという。石神に伝えられることによって、この踊りは女性だけの踊りとなり、現在では子どもたちでおこなわれている。この踊りは田起こしからはじめ、代掻き、そして田植えの作業を踊りに現したもので、代掻き道具のエブリや腰につける煙管、苗を運ぶ籠などの道具も見どころである。囃子には太鼓、笛、鼓、摺鉦、三味線で構成され、踊りには唄がつけられる。協力元:生保内田植え踊り保存会

田楽・田遊びについて