芦名沢大太鼓(あしなざわおおだいこ)

所在地:鹿角市十和田山根
開催場所:芦名神社・山根農村公園・地域内各所
開催日:8月14日
指定:市指定無形民俗文化財
カテゴリー:太鼓風流・祭り囃子
芦名沢大太鼓は主に芦名沢地区盆踊りのなかで演じられてきたことから、盆踊りの囃子として発生したとみられる。主として拍子を奏でる太鼓は、盆踊りばかりではなく、鹿角地方一帯にみられる虫送りや雨乞い、鳥追いなどの他、祭り囃子としてのものなど、農耕儀礼にも盛んにおこなわれてきた痕跡がある。そうした発展の間、当初は大拍子太鼓のように、一人で持ち運べるような太鼓だったが、近代は次第に音響を競うことなどによって大きくなったらしい。今では、大太鼓というように皮の経は4尺(1.21m)もあり、胴は桶状に組み立てられた長さ5尺(1.51m)とされるものである。芦名沢の大太鼓はその発祥を中古まで遡るという見方もあるが、それより、この地方一帯の大太鼓芸の発祥だとする伝承は根強い。太鼓は打ち手がひとつの太鼓を帯で担ぎ両手に持ったバチで打ち鳴らす。たいていはそれに補助員がつけられて持つ。演目は大拍子・三拍子・五拍子・七拍子・高屋・キツネ面子・八面ザラシがある。この他に由来に関わるとされる田内の一郎兵衛(タネノイチロベエ)いう曲もある。いずれにも笛の伴奏がつき、合わせて奏でられる。笛は大太鼓の拍子をまとめる指揮の役割をするのだという。協力元:芦名沢大太鼓保存会

太鼓風流・祭り囃子について