所在地：由利本荘市鳥海町上川内字平根
開催場所：八幡神社・地域内各所
開催日：5月15日／8月15日
指定：国指定重要無形民俗文化財
カテゴリー：獅子舞・番楽
本海番楽とは、京都醍醐寺三宝院末の修験者であった本海坊の名に因んでいる。鳥海山麓に伝わる本海流と称される番楽のほとんどは本海坊が伝えたといわれる。寛永年間（1624～1645年）頃に旧鳥海町奥地から村々に番楽を伝授して、最後に荒沢（旧矢島町）にいたって死去したと伝えられている。宗教（修験）的な作法の入る獅子舞が舞われた後に番楽が演舞される習わしとなっている。かつては獅子舞と番楽の全部を総称して単に獅子舞と呼んだ。8月7日は幕洗いという行事があり盆のはじめに演じられる番楽である。そして盆獅子は8月15日におこなわれている。舞い方と囃子方から構成され、番楽言立本（いいだてぼん）には9種の演目が記載されているが、調査時点では弁慶・信夫太郎・藤五郎・夜川善次・曾我兄弟・獅子舞・鳥舞・御上子・御神楽・五條橋・柱がらみの11演目を伝承する。ほかに花車・機織・安鎮坊の復活も試みている。この番楽を担う人びとを講中と呼ぶ。これら番楽舞は五穀成就、天下泰平、一村一郷の幸福を招来するための予祝舞（よしゅくまい）といわれている。烈しく獅子頭を振り、歯噛みの音も高く鳴らすなど、勇壮な獅子舞をはじめ、式舞、神舞、武士舞、女舞、道化舞に構成され、多彩な番楽が演じられてきた。協力元：本海獅子舞番楽平根講中

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