所在地:仙北市角館町広久内
開催場所:五社神社・稲荷神社・地域内各所
開催日:8月7(足揃い)・13~15・17・18日(笠納め)
指定:市指定無形民俗文化財
カテゴリー:ささら・駒踊り
慶長7年(1602年)佐竹氏が元常陸太田(現茨城県)から秋田に転封の折にお供先をつとめてきた獅子踊りがこの地に伝わったとか、南部系の獅子踊りを源流としているなどともいわれるが、始まりは明確ではない。佐藤家に伝わる「ささら由来記(仮題)」(筆記年代未詳)によると関東流獅子踊りの影響があることが分かる。このささらは当地方に類似伝承の多い獅子いわゆる三匹獅子である。獅子踊りは盆の七日日(なぬかび)を始まりとして足揃いといい、獅子頭に親剣をつけて、産土の白山神社で礼踊りがおこなわれる。盆には集落内各家々を巡り歩いて、先祖供養と無病息災を祈願して踊るものである。その年の踊りを終えるにあたっては、やはり白山神社で納めの踊りを披露して、獅子頭の親剣を抜く笠納めという儀式がみられる。このささらは黒獅子一匹と赤獅子二匹の三匹で一人立ち一頭獅子舞であり、それに獅子あやしとなるザッザァカの道化役がつき、獅子と同じ動作で動き回ったり扇踊りをおこなう。さらに布袋状の作り面を被ったオーセイ役は翳(さしは)を持ち、行列では獅子の先導を務めて獅子踊りの場所を清める作法がみられる。舞は三頭の獅子が寄り集まっては離れ、身をよじるようにして腰鼓を打ち鳴らしながら激しく跳躍を繰り返す。礼拝から始まり礼拝で終わるといわれる舞の作法が基本とされるという。獅子舞では恋慕・狂い・踞の演舞があるが、すべてに笛と謡がつけられているものである。協力元:広久内ささら保存会
ささら・駒踊りについて