所在地:南秋田郡八郎潟町字一日市
開催場所:一日市上町大通り
開催日:8月18~20日
指定:県指定無形民俗文化財
カテゴリー:盆踊り
毎年盆の18日から20日までの夜間に、一日市の中心部である上町の路上でおこなわれる盆踊りでは、大太鼓と笛の囃子方を中心に楕円形状にその周囲を右回りしながら踊りが繰り広げられる。したがって櫓(やぐら)などは組まない古い形がある。夕方の日が落ちる頃になると寄せ太鼓を鳴らして踊りの始まりを告げることにより、人びとが三々五々集まってくる。盆踊りは最初にテンポの速いデンデンヅク踊りを始め、次にキタサカ踊り、三勝踊りとなり、この順番を繰り返し踊り夜半にいたる。昔はこれに、あねこもさ、袖子踊り、ばらばら踊り、ちらし踊り、三脚打小身などもあって、手振り、足捌きなど多種多様さを誇ったという。盆踊りの始まりは室町時代という説もあるが、根拠はみられない。盆踊りというが踊りの唄の文句に「おどれ豊年唄コで大漁」とか「豊年万作踊り」などの詞があり、五穀豊穣や八郎潟での大漁を祈った、いわゆる作踊りと思われる。踊りの服装が仮装となった時期は不明だが、戦前にはその兆しがあったといわれ、それまでは野良着や普段着、または浴衣の手拭いを頬被りして踊ったという。踊り方では足運びが特徴といわれ、片足でバランスを取りながら踊るとか、足を投げ出すようにしてまた引き戻るとか、作法に難しさがあるといわれる。この盆踊りは、一日市周辺ばかりではなく、秋田市をはじめ能代山本地方まで広い範囲に類似したものがみられる。協力元:一日市盆踊り実行委員会/一日市郷土芸術研究会
盆踊りについて