長野ささら(ながのささら)

所在地:大仙市長野
開催場所:地域内各所
開催日:8月13~16日
指定:県指定無形民俗文化財
カテゴリー:ささら・駒踊り
ささらは一人立ち一頭獅子によるいわゆる三匹獅子とされるものである。この獅子舞は獅子頭を頭につけて、腰に小太鼓を抱えて、それを叩きながら頭を激しく振ったり、跳躍を繰り返して舞うものである。この地に由来している『獅子王之事』という巻物文書によれば、慶長7年(1602年)に佐竹氏が国替えによって秋田に遷るとき、佐竹北家の行列の士気を鼓舞し、往路の汚れを祓うものとし、先頭に三匹の獅子を置いて舞わしめたものという。そのときの獅子舞が伝承されたのだという。北家は最初仙北の東野紫島城に落ち着いたが、水戸(現茨城県)からの舞人は長野に住み着き農を営んでは、盆に悪霊を鎮め、祖霊を祝するためとして、ささらを舞うようになったという。ささらは毎年8月7日を獅子作りといって、獅子頭や衣装、鳴り物などを整えて、それ以降適宜に舞の練習をおこなう。盆の13日の晩から16日の晩までは寺院や各家々を廻り庭ざさらを舞う。寺で舞うときには表に大きな篝火(かがりび)が焚かれ、祭壇をもうけて米一升と水、わらじをお膳に供えておくのが慣わしとされた。かつては21日の晩に獅子送りというものをして、獅子の角をはずして、その年のささらはすべて終わることになっていた。獅子の踊りには、雷立ち・恋慕・ねまり・関東舞などが伝承されてきた。獅子舞連中が移動をするときにはなでわたりという囃子で廻るが、このときハラオケという打ち掛けを着た妊婦態の役のひとが御幣を持って一軒一軒の家を祓いながら廻る。獅子頭は黒が雄獅子といい、赤が雌獅子、青が中だちとか雄獅子といわれるものである。協力元:長野ささら保存会

ささら・駒踊りについて