伊豆山神社獅子神楽(いずさんじんじゃししかぐら)

所在地:大仙市泉町
開催場所:伊豆山神社宮司家・長福寺・地域内各所
開催日:7月1~14日
指定:市指定無形民俗文化財
カテゴリー:獅子神楽
獅子神楽は二人立ち一頭獅子舞であるが、神楽といっても太神楽の系統とは異なっている。いわゆる祈祷神楽といってよいだろう。花館(旧大曲市)の伊豆山神社を中心として地元花館、柳町、中野、二ツ屋、唐関、大花町などおよそ30集落を回村し、獅子舞によって祈祷をおこなうものである。7月1日の始めに伊豆山神社別当三浦家(現宮司家)からこの獅子舞祈祷をおこない、次に長福寺へ移る。そして15日まで回村をして各希望の家々の神棚の前、または床の間のある座敷で演じられる。家々で舞う以外は各戸の玄関で獅子を翳(かざ)しゴショウダイという鉾状のもので祓いをする。この巡行中には門太鼓が囃されている。獅子神楽の次第は、始めに祝詞を奏し、次に御祈祷獅子となるが、この時獅子の背幕をつかまえた翁(斎主)が唱え言葉を発する。祈祷獅子舞が終わると寿舞がある。これは鈴と扇を採って獅子頭を安置した前で舞われる。次に早獅子である。その後は、年祝い、厄年の祓い、普請の祝いなど希望によって山ノ神舞が演じられる。一般には早獅子で終えられるものとなっている。舞手・囃子手はすべてこの地域周辺の神職で構成され、囃子には太鼓、笛、手平鉦がある。獅子神楽の起源は不詳であるが、言い伝えによると江戸時代元禄(1688~1704年)の頃、この地域に疫病が蔓延したことがあり、そのとき熊野御師が来てこの獅子神楽によって鎮撫をしたものだという。獅子頭は三浦別当家が所持するものだが、獅子頭の上あご裏に漆書きされた銘によると元和2年(1616年)の年号がみえる。協力元:伊豆山神社獅子講

獅子神楽について