泉澤番楽(いずみさわばんがく)

所在地:湯沢市泉沢
開催場所:泉神社、地域内各所
開催日:旧暦の3月16(宵宮)・17(本祭)・18日
カテゴリー:獅子舞・番楽
泉澤番楽は地域の氏神である泉神社(いずみじんじゃ)の祭礼に奉納される番楽である。神社が再建されたという慶長8年(1603年)にはすでに番楽があったと伝えられるが定かではない。この番楽は湯殿山(現山形県)修験によって伝えられたとされるもので、番楽は神社拝殿内で演じられ、かつては12番あったといわれているが、調査時点では獅子舞を最初に演じて、次に鳥舞、切舞を舞うだけになっている。切舞は剣舞にあてられるもので、刀を採って舞うものである。獅子舞は祭礼の翌日集落内各戸を門付け祓いをして回るが、申し出のある家では、その家の座敷を舞台として獅子舞を演じる。獅子舞は悪魔祓いの意味があるといわれ、獅子頭を特に大事にしていて、獅子は川を越えて持ち出すことが固く禁じられていた。獅子舞の際には獅子に手拭いや衣類を差し出して噛んでもらうこともある。これによって身につけた者が無病息災に過ごせると信じられてきた。囃子には笛はなくなり、太鼓とすり鉦のみとなっている。協力元:泉澤番楽保存会

獅子舞・番楽について