大日堂舞楽(だいにちどうぶがく)

所在地:鹿角市八幡平
開催場所:大日霊貴神社
開催日:12月各集落特定日/1月2日
指定:国指定重要無形民俗文化財、ユネスコ無形文化遺産
カテゴリー:舞楽
正月2日に小豆沢の大日霊貴神社(大日堂)でおこなわれる延年舞である。大日霊貴神社の起源は定かではないが、養老2年(718年)に元正天皇の勅命によって大日堂の再建がなされたといわれ、堂宇の完成の時に、都から音楽の博士、楽人らが来て奉納をしたのがこの地に伝わり大日堂舞楽といわれるものとなっている。昔はザイドウと呼んできた神事と舞楽全般をいった。楽人は大里、小豆沢・長嶺・谷内、の4集落で地付神役(じつきしんやく)としても舞の組織をなしてきた。大日堂舞楽では4集落でおこなわれるのは最初に待ち笛の後、境内で地蔵舞という権現舞(獅子舞)があり、次に堂前では花舞という神子舞・神名手舞・権現舞が始められる。続いて堂内の舞台上では各集落共通した神子舞・神名手舞が披露される。本舞は大里集落が駒舞・鳥舞・工匠舞、小豆沢集落からは権現舞・田楽舞、長嶺集落の烏遍舞、谷内集落からは五大尊舞が、それぞれ出される。現在の順番は、権現舞、駒舞、烏遍舞、鳥舞、五大尊舞、工匠舞、田楽舞の7舞となる。特に五大尊舞は金剛界大日如来、胎蔵界大日如来がだんぶり長者に化身し、それに普賢、八幡、文殊、不動の4大明王が仕えた様を現すとされる。舞人は能衆と呼ばれてきた。囃子は全て太鼓と笛のみであるが、田楽舞では能衆が天狗鼓やササラを鳴らすところもみられる。協力元:大日堂舞楽保存会

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