太田番楽(おおたばんがく)

所在地:北秋田市栄太田
開催場所:神明社・地域内各所
開催日:9月13日
カテゴリー:獅子舞・番楽
太田番楽は、伝承に依れば幕末の頃、太田神明社の別当修験であった六代目の法楽院峰紹(ほうらくいんみねつぐ)が京都遊学の折に神楽能楽などの芸能を勉強したとされ、帰京後にこれらを基に番楽を造り上げて村人に伝えたというものである。古来は一子相伝のものとされて、その舞や囃子は村の特定の家でしか伝えられてこなかったという。演目には表舞の千代払(露払)・翁舞・三番叟・千歳鳥舞・根子伐舞・若子・わらび折・山神舞などが、裏舞には、玉捕・紅葉狩・大江山・鞍馬・五条の橋・宇治川・一の谷・屋島・船弁慶・十番斬・壇ノ浦などがある。もともとは表12番、裏12番の24舞とされていた。囃子は太鼓と笛だけで構成されている。表舞の特色は囃子に合わせてゆったりとした動作で踊るのが主体とされ、裏舞は台詞が入り、花道と舞台が互いに掛け合いをするなど、武士舞が多く演じられる。番楽面はこの太田の長谷川伊右衛門(はせがわいえもん)作と伝えられている。峰紹はこの番楽を中仕田(旧田代町早口)や金沢(藤里町藤琴)にも伝えたという。協力元:太田番楽保存会

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