所在地:由利本荘市岩谷町
開催場所:岩谷新山神社・集落内各所・長谷寺
開催日:1月3・4日/5月4・5日/8月14・15・22日
カテゴリー:獅子舞・番楽
その昔、元館(旧大内町)の旧家の獅子頭は気性が荒く外に出すと田圃に跳ね込んで暴れ回るとされ、畏れられていたが、それを名僧是山和尚に頼んで鎮めてもらった。その後は静まりを見せたので獅子舞の頭としてきたという。正月と盆月には獅子の門廻しをして各家々で舞をする。門廻しの獅子は仏壇に向かって舞うことが多く、机を用意したうえに獅子頭を安置し、獅子には白扇をかませ、獅子を振るひとが塩と洗米を撒いてその場を清めると、初めに神舞、次に獅子振りがおこなわれる。獅子舞は2尺5寸(75.75cm)に5尺(1.51m)とされた莚一枚の大きさを外さないように舞うものだとされている。獅子舞は以前では3拍子とされたが、今は5拍子に替えられた。獅子舞というが番楽も伝承されていて、新山神社祭礼、赤田大仏祭礼などにおいて演じられている。演目には、貴方・幕揃い・鳥舞・高館・五条の橋・矢島・くらま・〆切り・一人餅搗き・四人餅搗き・嫁取り・根子切り舞・バクチさんばなどがある。獅子舞始め番楽諸曲の囃子方には太鼓・笛・鉦がつけられる。獅子舞には謡があり、太鼓叩きが拍子を取りながら謡うものである。番楽には台詞がありこれを言立(いいだて)といって、唱えるひとが囃子方の脇でおこなっている。協力元:岩谷町獅子舞保存会
獅子舞・番楽について